第74話

―――………30分後………



「早く行けっ!竜妃っ!」


呑気にモグモグ朝ごはんを食べ

そのまま行く準備をすればいいのに


泣き叫び続ける、悠妃を抱き上げ

ソファーに座り、落ち着かせる竜妃。



煌妃と悠妃は、俺が見るから………

お前は学校に行ってくれ―――………


切なる願いだ、竜妃。



これも、平日の朝の日常の一部。



「はーい。いってきまーす。」


無理やり、竜妃を送り出す。



そうなると、やっぱり―――………



「んあああああっ!たつ、たつッッ………うああああっ!ぎゃー!いっぢゃやだーっ!ひいっ…ひいどごおおおおっ………」


竜妃と引き離され、妃響が居ないに戻り、泣き出す悠妃。



泣いたら、朝妃。妃響。竜妃。雅妃の

誰かが、悠妃を抱っこしてくれるから

末っ子は甘えん坊で、爆走中―――……



これで、いいのだろうか………


なんて、悩みを抱えながらの

試行錯誤の子育てが続く。

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