第61話

「ムカつく。」


意気消沈したのか、一言呟いて

悠妃の元へ戻って行った、妃響。



悠妃のことを再び、抱っこして

後ろから抱き締めている妃響。


お前は…本当に…悠妃に甘いな。



「ひい兄っ!ひい兄っ!恥ずかしい…」


「んー、かわいいっ。」


「んなっ、違くてっ!違くて…」



妃響と悠妃が、イチャイチャ始めた…


最近この光景がおなじみになっていて

誰も何も突っ込むことを

しなくなってきた。面白いから。



―――……バーン



「んなっ!?なっ!悠妃っ!何で!?」



妃響と悠妃の話し声が聞こえたのか

煌妃がバタバタと帰ってきた。



「あ、煌妃。おかえりー。」


「……………ひい兄ッッ………」


「甘えん坊さん。おいで?煌妃も。」


「えっ!やだやだやだ!僕がいるの!」



妃響、煌妃、悠妃。


その3人で、じゃれるのも。

最近の玖賀家の光景。



もう少ししたら、ここに妃愛も加わる。

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