第59話

「ん?それは朝妃のことじゃないかな?」


「違うっ!妃響だって言ってたもんっ。

多い時は1週間に3回とかっ!」


「ん?それ郁希から聞いたの?

俺は碧空には言ってないけどなあ。」


「…………ち、ちがうし……。」



1週間に3回とか…に突っ込まないのか?

悠妃は。そこ気にならんのか?



「ふうん。碧空に聞かなきゃなー。」


何か企んでいるらしい、妃響。


ニヤニヤして、不気味な顔してるし。

まったく…。似た者同士かよ。



「ひ、ひい兄はモテるって…。

モテてたもんっ!お散歩行く時とかっ!お買い物行った時、ひい兄のこと見てる人多かったもんっ!」


「へー。覚えてるの?悠ちゃん。」


「熱い視線が飛び交ってた!」


「それは、違うよ。悠妃を見てたの。」



誤魔化そうとしてるな?



「可愛い可愛い悠妃を見てたんだよ。

だって、悠妃。女の子に間違えられてたし。可愛い妹さんですね〜って。」


「…………!!!!!んなっ!」



そういう妃響も、同じだったけどな。

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