第50話

「え?俺。そりゃ認めないでしょ。

交際はギリ許す。でも結婚となるとな…

それは、反対でしょ。当然。」


「相手は翔馬だろ?反対できるのか?」


「それをテストしてんだよ、翔馬を。

アイツもわかった上で宣戦布告してきやがった。いい度胸してるわ。」



この時は、まだ翔馬が


麻紀の息子だと知らなかった。

薄々、感じてはいたけど。

確信を得るまでには、至ってなかった。



翔馬になら………


妃愛を大切にしてくれるのであれば

嫁に出す事も考えてみようと思う。



「血は争えないんだなー。

結局、俺は父さんの子供なんだなー。

どう考えたって。はあ、残念。」


「どういう意味だ。」



なんだ?妃響も優哉の子供が良かったと?


言いたいのか?俺の子供だと嫌なのか?



「似てるってことだよ、父さんに。

あーあ、って感じ。」


「嬉しくないのか、妃響は。」



軽くショックを受けている、俺。



やっぱり、父親だと思えないとかか?

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