第49話

「俺に出来ることは限界がある。

父さんが、妃愛の父親として、やることは沢山あるよ、これから先もずっと。

バージンロード歩くのは、父さんだろ。」



バージンロード…。


バージンロード………、妃愛と一緒に…

歩くってことだよな?俺が……。



「やだ!歩かん!絶対歩かん!」


「はい?」



俺は、バージンロードなど歩かんぞ。



「嫁には、出さん。結婚も認めん。」


「…………は?そっち………。

先が思いやられる…。聞く話によると

朝妃も優哉さんも、結婚は嫌だ!と

言っていたらしい。同じだね。」



朝妃も、優哉もか。わかるな。わかる。



「あー、やだやだ。

玖賀家の血ってこわいわー。」


「そういう妃響こそ、いいのか?

大事な大事な妹なんだぞ?待望の。

お前が望んできた妹だろ?」




朝妃と妃響は、妹を望んでいた。

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