第34話

その日は、夜22時を回っても

朝妃と妃響は帰ってこなかった。



泣き叫ぶ、煌妃と悠妃。


不安気な表情で、ふたりの帰りを待つと

言い張る、竜妃と雅妃。


体調不良で、寝込む梨絵子。



俺自身も、相当追い詰められていた。



そんな時、2人が帰ってきた。



「朝妃っ!妃響っ!今何時だと思ってる!中学生が帰宅する時間じゃない!」



思わず、怒鳴ってしまった。



そうじゃない…。そうじゃない。


心配だった。何してた?って

聞けばいいだけの話なのに…。

俺は疲労のピークから怒鳴ってしまった。



「あ?子育て要因が居ないからって

帰りが遅いことに怒ってんの?」



朝妃が、俺に反抗してきた。



梨絵子が、朝妃と妃響が帰ってきたから

出迎えようとリビングに入ってきたのが

俺の視界に入った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る