第3話

「史哉さんに似てるから…

妃愛は絶対に美人…じゃないね。

あはは。可愛い系の子に育つかな。」



そう。父さんは、可愛い系…

俺の実の父である優哉さんは…

カッコイイ系の顔立ち。


一卵性双生児と思いきや……

二卵生双生児という、疑惑がある。



父さんと優哉さんは…似ていない。


と、俺は思っているけど。

妃響はどう思っているんだろうか。



そんなことよりも……。



うわ。妃愛は父さんの子供だ。

激似。特に目の作り。激似。



「母さん、妃愛の将来が心配だ…。

ヤバくない?モテるよ。絶対モテる。

どうしよう……男紹介されたら、俺…

寝込む自信がある。仕事にならない…」


「ちょっと!何、暴走してんの。

モテるに決まってるでしょう?

こんなに、史哉さんに似てるのよ?

当然よ。だって…あはは。

ほんとそっくり。女の子って顔ね。」



母も、思っていたのだろう。



父さんは女顔だって。


よく、俺はカッコイイ系だなんて…

言い張っているのは聞いてきたけど。



妃愛を見ると、確実に違う。

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