第70話

朝妃:「ん〜?燈妃くん。」



燈妃くん、なんて言って

電気をつけて布団を捲る朝妃兄。


だ、ダイタン……なことするね……



燈妃:「さむっ……何。なんの用。」


朝妃:「はあ〜っ、熱はかったの?」


燈妃:「………………」


朝妃:「はい、燈妃用の体温計、はかる。」


燈妃:「………………。」



渋々受け取ってはかる燈妃。



おでこに手を当てて

体温を確認する、朝妃兄。



朝妃:「熱いね、いつから熱あるの?」


朝妃兄をチラッと見たあと

目を逸らし、無視をする燈妃。


話す気はないという、態度だ。



ピピピピ、と音が鳴る。


すかさず燈妃から取り上げ

体温計を確認する、朝妃兄。

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