第66話

逃げるようにリビングを出ていく燈妃。


何か――違和感を感じたのは

俺だけだったのだろうか。



父さんが帰ってきたが……

様子を見に来ただけだったのか

再び仕事に戻ってしまった父さん。


つまらないなあ。



一人でお風呂に入って

明日の学校の準備をして、寝る。


雅妃はしばらく学校はお休み。



――――つまらないなあ。



つまらない、って思っているうちに

寝てしまったのか、


深夜に目が覚めてしまった。



時計を見ると深夜の3時半。


再び寝ようとするが、隣に雅妃が

居ないことが寂しくて寝付けない。



仕方なく、リビングに向かう。

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