妃響：「食べすぎんなよ？」

妃響兄が俺と雅妃に話しかける。

竜妃：「わかってる！」

雅妃：「わかってます！」

妃響：「喧嘩したら即没収だからな。分けて、食べるんだぞ。俺と朝妃は看病するから、明日は自分達で学校の準備して行くんだぞ？」

竜妃：「はいっ！」

雅妃：「同じく！はいっ！」

そっか。看病してるもんね。

お父さんも、お母さんも居ない。

朝妃兄と妃響兄は――看病。

自分達で起きて、食べて……

学校行かないといけないのか、嫌だな。

起きれる……かな。不安だ。

雅妃：「お菓子っ！」

ルンルンでお菓子の隠し場所に

向かう雅妃が気楽で羨ましい。

はあ……仕方ない、ね。

父さんも母さんも居ないから。

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