第56話

―――朝妃兄は悠妃を。


―――妃響兄は煌妃を。


付きっきりで看病をする。



夕飯も、食べずに二人揃って。



玖賀のお手伝いさんと側近さんに

晩御飯を作ってもらい

俺と雅妃、

いつの間にか帰ってきていた燈妃。


煌妃と悠妃が居ないから静かな晩御飯。



ゲームする気にも

アニメを見る気にもなれずに


雅妃とふざけながらグダグダ過ごす。



燈妃:「兄ちゃん…は?まだ?」



燈妃が戻ってこない朝妃兄と妃響兄を

気にして、俺に聞いてくる。


久々に話しかけられたか?俺。



竜妃:「煌妃と悠妃がグズグズだからね。二人で看病してるから、戻ってこないと思う。」


燈妃:「そっか……わかった。おやすみなさい。」


竜妃:「うん、おやすみ。」



いつもと変わらぬ時間に寝る燈妃。



でも、違和感を感じたのは……

気のせいだったのだろうか。


燈妃が泣きそうになっていたのは―――。

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