第47話

悠妃:「あーくん!ひいっ!うああん……抱っこお…抱っこお…」


抱っこしろと二人の前に立ち

手を伸ばす、悠妃。


―――どっちに抱っこされたいの?



なんて、思うのも日常になっていた。



妃響:「なーに?いつものしろって?仕方ないなあ、甘えん坊の悠ちゃん。」


激甘の妃響兄が少し文句を言いつつ

抱っこするのも、日常だった。


朝妃:「いつもの〜?しゃあねえ。」


朝妃兄も厳しいながらも

末っ子には甘いところがあって

悠妃の要求を―――叶えていた。


妃響兄と同じくらい。



朝妃兄と妃響兄が横並びになり

二人は体育座りをして、座る。



そして―――頭を妃響兄、足を朝妃兄…


なんともいえない姿勢で

悠妃を抱っこする二人の姿があった。



悠妃:「んあああっ!」


いつもの体勢なのにグズグズして

怒っている、悠妃。

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