第38話

妃響:「ここでは集中できない。だから、マンション行ってくる。」


煌妃:「…………何時、何時に帰ってくるの???」



完全に面倒くさい彼女になっている。



悠くんはマンションで勉強を見てもらえる

=妃響兄と二人きりで勉強タイム。



だから、浮かれている。



煌妃:「ひいにいっ…今日帰ってくる??」


妃響:「さあっ?勉強の進み状況によるから。多分、もう1匹増えるかもしれないしなあ……わからん。」


悠妃:「莉音もっ??莉音も勉強教えてくれるのっ??」



もう1匹…と言う妃響兄。


そう言うのは…一人しか居なくて。


双子の妹である詩音ちゃんに

毎回低い点数をバカにされ

しくしく泣いている、莉音くん。

私と同じクラスの可愛い男の子。



妃響:「冬休みの補習リーチだろ、莉音。中間テスト酷かったからなあ…次、赤点とったら、冬休み返上って言われてなかった?」



愛妃の後輩の成績や生活態度を

把握しているひいくん。


さすが、煌くんの代の後輩を

進級させているだけの力がある…



神様、仏様、妃響様―――らしい。

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