第10話

竜妃:「今の悠妃嫌いじゃないよ。楽しんでる悠妃見るの俺は嬉しい。」


悠妃:「……………!バーカ!」


竜妃:「照れ屋さんっ!」



俺が優哉さんの息子とわかって

怖かったのは父や兄達との関係が

変わってしまうこと。


怖くて、怖くて……


逃げ出していた俺を

連れ戻して家族の輪にいれようと

してくれたのが、妃響兄。


前と変わらず、

怒ったり、遊ばれたり…

俺への態度が変わらなかった

竜妃兄、雅妃兄、燈妃兄、煌妃兄。



変わらない存在が

俺の周りには居た。


有り難い、と思っている。



妃響:「ゆ、う、ちゃん!」



俺をからかうのが好きなのか

ふざけてくる妃響兄。


最近、ゆうちゃんって呼び方をしてくる。


子どもの頃、呼ばれてた呼び方。

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