第85話

―――…翌朝。



高校生組と中学生の朝ごはん、お弁当を作り長男、次男を送り出す。


女の子組の次女、三女を駅まで送り、立て続けに起こしたミスの処理をしようといつもより2時間前に出社する。



車内で、妃愛の話になり

次女も三女も甥っ子か姪っ子が生まれることを楽しみにしてるのが伝わってきて俺の胸はザワザワが止まらない。



母親の愛梨、兄妹達は祝福してるのに

俺だけが反対していて話の輪に入れない。

妃愛も俺が反対してることをわかっているから目を合わせようとしないし、昨日の夜、降りてきたけど俺と話す気がないことも伝わってきた。



輪に入れないから、「出産を認める。」ってことだけはしたくない。



妃愛と妃愛の今は彼氏でゆくゆくは旦那、父親になる悠太くんと話し合う日を設けないといけない。




悠太くんは弟、末っ子の弟のチームメイト。



今は幹部で悠妃と仲良しなことも知ってるから、尚更反対しにくいし、

どうしたらいいのか分からないまま何日も過ぎていく―――…。




中絶ができる期間があと1ヶ月。




その間に答えを出さないと行けないけど、現状そうはならないだろう。

愛梨も妃愛も悠太くん、悠太くんの両親も出産、結婚で話を進めているから。





どうしたら、いいんだ。






頭から離れず、またミスをして父親にも妃響にも怒られる俺。





何もかもが上手くいかない。

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