第66話

「ここです、着きました。」



「公園?」




どう見ても、公園。



それも、森林公園……といえる場所。



何しに?何のために……?俺を連れてきたかった場所が森林公園?

甥っ子の考えが理解できなくて立ち尽くす。




「いいから、歩きますよ。」




有無を言わせない甥っ子。



仕方なく二人の後ろをついていく。



息子たちもハテナ顔をしながら甥っ子に着いていく。

全くわからない。なぜ、公園?公園なんて久しく行ってない。




「これこれ、妃愛のお花。」



「妃愛の花……なんで、こんなところに……」




画像タイトルを入力…





「カランコエって花なんです。

花言葉はたくさんの小さな思い出です。」




カランコエ?たくさんの小さな思い出……





優哉の―――……。





「妃愛が言い出したんですよね。ここの公園にお花を埋めるって。

それから毎年俺たちが時間を作ってきたんです。」



「…………そうか。」





パパにも、兄にも頼ならないのに従兄弟には頼ってきたんだな―――……。





妃愛。パパはパパ以下だったのか?









知りたくなかった。

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