第52話
***
数ヶ月に1回、月に1回、週に1回が
週に複数回と増えていく。
娘の深夜外出。
どこに、誰と、何しに行ってるかわからない。
俺は、悠妃づてでしか娘の交友関係を把握できなかった。
悠妃もわからないとなると、娘本人から聞くしかなくて……。
そうなると、ぶつかってしまう。
心配な俺と、構ってほしくない娘の関係は日を追う事に悪化した。
それでも、家出だけはしなかった。
それがあの日、娘は家を飛び出した。
長男と次男と三男が娘を心配して、説教したことがキッカケだった。
優哉夫婦が亡くなったあと、
母親が亡くなったあとも、兄弟喧嘩以外では泣かなかった娘が泣きながら家を飛び出したと聞いて、仕事を放り投げて家に帰ってきた。
唯一の連絡手段のスマホが家にあった。
連絡手段がない―――…。
頭が真っ白になった。
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