第35話

分からない、けど。



なんとなく……玖賀家から出ていくのは認めねえって遠回しに圧をかけられてるのは気の所為かな?

パパからもお兄ちゃんからも、叔父さん達からも……なんとなく、だけど。




「放っておいてくれていいのにね……すごい執着を感じるよ……あはは。」




大切にされているのか、

ただ単に、姉の代わりを逃がしたくないのかどっちなんだろう?って思う時がある。

どっちでもなかったら笑える。




どう考えてもお姉ちゃんの代わりにはなれない。



妹なんだ。わたしは。

立場も一番下。長男、次男、三男の巨大権力組には勝てっこない。

三人が団結したらめんどくさいんだ。




「………また、来るね。

ここの海、小さい時旅行できた事あるんだ。優くんとママと美咲ちゃんと。

年に数回来てたから、思い出だよ。

お姉ちゃん、また 来るね。」





また、来るね。






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わたしを照らす太陽の光は

眩しいくらい輝いていた。







これからの人生の道を照らすかのように……

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