第41話
二週間後―――……
心拍が確認されず、
流産が確定となった。
手術で、赤ちゃんを取り除くことが決まった。
手術前日の夜―――……。
その日も、バイトに明け暮れていた。
深夜2時まで、バイト。
その後、仮眠をとって
14時から……手術の予定だった。
考える時間を少なくしたくて、予定を詰めた。
あの日の、史哉くんは……
幼なじみに戻ったように……
壊れ物を扱うような優しい手で、私を抱き締めてくれた。心地よい時間だった。
夢かと、思うほど。
一生、この先も……
有り得ない時間だと………
離れることを、お互い惜しむかのように、お互いを求めた。
史哉くん………好き…………
って、言いたかったけど……言ってしまったら、関係が、壊れると思った。
好きで居られるなら………
気持ちは、私に向かなくても
身体だけの関係でもいいと思った。
史哉くんと、一緒に居たかった……。
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