第40話

―――― 2ヶ月後……。



私は、妊娠していた。



ただ、「心拍が弱いですね。このまま、流産になると思われます。」

私に、宿った命は……生きる事ができなかった。


エコー映像を、見ても……

菜緒の時より、心拍が弱かった。



この子は、生まれることができない…



そうだよね。


私の勝手で

史哉くんは、望んでいない子供だから。



ごめん。ごめん。ごめんなさい……


私が、ママでごめんなさい…。

ママには、なってはいけないのだと思った。

母親に、なる資格は私には、ない。




妊娠は、誰にも告げなかった。




誰も、信じることができない。



お金は十分に貯めたから、

育つことができていたら、



シングルマザーで、産むつもりだった。

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