第39話
親に捨てられ、
兄からも、見放され、
史哉くんからも、捨てられた。
週一で、会っていたのが……
貴也兄と優哉くんだった。
2人は、怒ることは、あったけど
荒れ狂う私を、悲しそうな目で見て
何も言わずに、帰っていく……。
それを続けて、2年が経った頃……
史哉くんが、私の元へやってきた。
散々、放置してきたのに……
今更、何の用なの?って私は、言った。
私の見た目。雰囲気を見て……
史哉くんは、悲しそうにしていた。
史哉くんのせいなのに……。
居て欲しい時に、誰も…傍に居てくれなかった。
元々、甘える事も…
弱音を吐くことも苦手だった私は、
史哉くんにすら、何も言えなくなっていた。
「責任、とってよ……。」
寂しさ、苦しさに耐えれなかった私は
史哉くんの手を掴んで、言った。
悲しそうに、笑みを浮かべるだけで
史哉くんは、何も言わなかった。
その、態度も……
私に興味がないのだな、って、思って…ヤケクソだった。
離れたくない……その一心だった。
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