第35話

「お?めずらし。詩音。

おはよう。朝ごはん食べてきた?」


「ッッ……まだ、食べてない……。」


「そっか。おいで、詩音。

眠り姫もまだ食べてないから、食べな?」


「……うん、ありがとう。」



ひぃ兄は、優しい。大好き。


お父さんが、ひいにいに色々と頼んだ。

妃響からの提案だから、甘えたと。



僕のもう1人の、お兄ちゃんなんだ。



「ふぁっ!?詩音が居るっ!

そっか。詩音〜…詩音も来ていいんだぞ〜!

莉音の妹なら、出入り自由だよ。」


「ばーか……ッッ。」


「馬鹿で結構ですぅ〜。」



悠妃と詩音は、衝突も多いけど…

結構、仲良し。幼なじみだもん。



僕は、まだ……辛くて泣いてしまう

ことも多いけど……


周りの人に支えられて

やっていける。頑張れる。



見ててね、お父さん―――……。




「莉音、詩音おはよう。」


『おじさん!おはよっ(おはようございます。)』



玖賀家は、世間一般からしたら……


恐れられ、冷たい目で見られる一家。

僕は、そう思わないし、お父さんから、偏見の目で接するんじゃない。

って言われて、育てられてきた。




僕の周りには、支えてくれる人がいる。




有難いことだと、

気づかせてくれたのは……


お父さん。ありがとう―――……。



頑張って、生きていくよ。




―――――― END ――――――

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