【※】 召し上がれ?
水浴び場の側で取っ組み合いを始めると、もうそれは合図のようなものだ。アイハに不意を突かれ、突き飛ばされた倫太郎は水の中へ転落していく。
「っぷは! いきなり何をするんだよ…!」
「何が『ヘビをとってこようか?』よ!ヘビがあれば絶倫であたしなんかすぐイカせちゃうんだとか言いたいわけ〜?」
顔を赤くしたままアイハは口を尖らせる。レノミアは「変なことで喧嘩しないでください?」と困り顔でアイハの肩に手を置くが、そのタイミングで倫太郎がアイハの腕を引っ張ったので、結果的に二人も転落することになる。
「ちょっとー!やだもうびしょ濡れじゃない!」
「先に落としたのはアイハだろ。それに1日山に入って汚れたし今更だろう」
「もぉ…」
レノミアは仕方のない人たち、とすっかり呆れているが、アイハは倫太郎のズボンに手をかけるとジッパーを開けて下ろしてしまう。倫太郎はこうなればヤケだとばかりにそのまま自分の服を脱ぎ去り、アイハの服に手をかける。しかし暴れるうえ濡れているのでなかなか脱がせられない…が、薄手のシャツは濡れて完全に下が透けていることに気づく。ブラジャーなどこの生活には不要であるから元々つけていないが、つまり、そういうことだ。
倫太郎はすかさず彼女の後ろに回り、背後から胸を揉むように掴んだ。
「きゃ!……ぁ、あっ!だめ!」
途端に嬌声を上げるアイハ。濡れて張り付いたシャツ越しの感触は、倫太郎は未経験だが声からして刺激にはなっているのだろう。そのまま弾くように触れ、わざとらしく首筋に息をかける。
「やだ、ぁあ…りんたろ、ぉ…」
「ほら…屈服する気に、なっただろ…?」
「そん、なぁ…!」
ずぶ濡れで服が張り付いた肢体をくねらせ、甘い声を上げるアイハ。しかし最初の取っ組み合いからの転落を許していない倫太郎の両手は、服越しに先端を強くつまみ、弾き、苛めてゆく。
「ごめんなさいは?」
「っ! い、言わない…!」
「それじゃあ止められないな」
「んうっ……、止め、なくてもいいけどぉ……、下も、欲しくなっちゃう…からっ」
アイハは脚を擦り合わせる。下はレギンスパンツだがそれもすっかりびしょ濡れで、自ら脱ごうにも摩擦でずらすことも叶わない。
「その状態じゃ触れないだろ」
「ぁあん…!」
与えられる刺激だけでは彼女には物足りないらしい。ただ高められるだけで、決め手に欠ける状況だ。
「脱がし、て…!」
「自分で脱げないなら俺だって無理だ」
「やぁん…」
しかしそうして盛り上がっている二人を眺めながら、巻き添えを喰らって同じくずぶ濡れのレノミアも徐々に膨れてくる。倫太郎の肩を後ろから叩き、モジモジしながら自分の胸元も示す。
「…倫太郎さん、アイハさんばっかりずるい…」
「…そうだな、レノミア。すまない」
倫太郎は少し考えたのち素直にアイハから手を離す。解放されたアイハは荒くなった息を整えながら、もどかしそうに振り向く。しかしその間に倫太郎は先ほどまでと同じ姿勢でレノミアを捕まえ、より豊満なそれを弄び始める。
「あっ、ぁ…、倫太郎さん、もっと、すりすりって、してください…!」
「いいよ。レノミアは素直だな」
「ちょ、ちょっと! レノミアは妊娠中よ? 無理させちゃダメじゃん…!」
今度は仲間外れのアイハは膨れっ面だ。言っていることは至極正論なので、倫太郎は一応確認するようにレノミアの顔を覗き込む。
「ぁふ…、大丈夫、です。おっぱいだけなら…。それにきっと、これだけで私、イっちゃいます…!」
「ん、そうか。敏感でかわいいな」
「んあっ! はぁ…っ!」
レノミアは素直に快楽を受け入れ、甘い声を漏らしながら蕩けた顔で震えている。必然的に前のめりの体勢になるので、開きっぱなしの口から唾液が垂れて水面に波紋を作る。
「ぁ、はぁあ…!」
「震えてきたな、もう少しか?」
「はぃっ、ひぅ…、も、ぁ、らめぇ…!」
勢いづいたままに強く弾き刺激すると彼女の体は大きく震えた。ワンピース姿のレノミアの、少し開いた脚の間からは一筋の粘液が垂れて水面に落ちている。倫太郎は彼女の腹をそっとさすり、冷えるといけない、と水から上がらせた。
「ぁふ…、倫太郎さん、気持ちよかったです、久しぶりに…」
「腹に影響がないといいが」
「ふふ、大丈夫ですよ。ちゃんとほら…」
レノミアが腹をさすると、ワンピースの生地の向こうの紋章がはっきりと見える。これがちゃんと見えているうちは妊娠は無事に継続していることを示すようだ。そのまま倫太郎もわざとらしく水から上がろうとするが、アイハに再び手を引かれた。
「ず、ずるい…」
「十分、同じくらいしてやったじゃないか」
意地悪く言ってニヤリと彼女を見る。アイハはぷっくりと頬を膨らませていた。
「ふん! いいもん。じゃあ今日は終わり〜!」
そしてざばっと水から上がる。本当にいいのかと問うも、いかにも怒っています!といったような態度でさっさと洞窟方面へと歩き始めてしまった。
どうしたもんかとレノミアと顔を見合わせたが、彼女はおかしそうにくすくす笑っている。
「きっとすぐに戻りますよ。服が乾いたら、してあげてください?」
「まいったな…」
そう言いながら帰っては、濡れた服を脱いで乾かして。そうしている間に結局アイハは自分から寄ってきてねだったので、倫太郎も諦めて彼女の満足するまで遊んでやったのだった。
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