【※】奔放な少女、アイハ

※ぼかしを入れていますが性表現が含まれます※


***


 倫太郎が『計画』を告げたその夕方。水やりを終え、先に少し上流の川の水溜まりで、アイハは服を脱ぐ。

 身長は日本人女性の平均よりも少し高めの162cm。研究所での暮らしではバレーボールに打ち込み、全身に程よく筋肉も脂肪もつき、胸は特段大きくもないがしっかりと胸筋に支えられたDカップ。性格は明るく奔放で、軽率で浅慮な面はあるが人懐こさで誤魔化そうとするタイプとでも言おうか、倫太郎の前では遊びたそうにわざとらしい言い回しや行動をするくせにいざ攻め込むと恥ずかしそうに引いてしまう、そういう少女だった。


 約束をした夜、アイハは洗濯をする用途に使っていた沢の水が留まる池の縁に座っていた。一糸纏わぬ姿はスレンダーかつ、緩やかな曲線美が目を惹く。そばに座り髪を撫でるとアイハは倫太郎に顔を近づける。


「……あのね、倫太郎。……ちゅーしたい、まだ君のこと何も知らないけど、それでも」


 目を細めてそんなことを囁く彼女に、倫太郎は人生で数えられるほどしかない口付けを送る。唇が触れ合い、離れるたびにその熱を追うように何度も重なり深まっていく。


「こういう交流で知り合っていこうと言ったのはお前の方だ」

「……、それは、確かに」


 顔を離すとアイハの頬は真っ赤に上気している。恥ずかしそうに俯き足をもじもじと動かす姿に倫太郎は熱いものを覚え、肩を押して地面に横たわらせると足を開く。


「あ、恥ずかし……」

「今更だろう」

「洗ったけど、汚いかも」

「大丈夫。……綺麗だ」


 そう伝えると彼女もふにゃりと気の抜けた笑みを見せる。添える手や指の動きに逐一ピクピクと肩を震わせ、体がほぐれてくるとまたキスを要求されたので応えながら、普段は勝ち気で快活な彼女が蕩けた表情で控えめに喘ぐ様を見るとそのギャップに惹かれていく。そして経験が浅いのか、少しの刺激で彼女はその度に体を震わせて、中へと指を滑り込ませると少し痛がったのでしばらくは優しく浅いところを刺激するに留める。


「りん、たろ……! もぅ、ぃ、っ!」


 アイハは体をのけぞらせて一際大きく震える。縋るような手に触れて指を絡めるように握ってやると彼女は幸せそうに目を細めた。


「満足したか」

「し、たけど……、倫太郎にも、気持ちくなって欲しい、な?」


 荒い息遣いのままアイハは上体を起こす。倫太郎は少しの間考え込んだが、いずれは全て見せるのだからと諦め、というよりもやはり彼女の淫靡な姿を見たことで首をもたげた欲を発散したいという邪念に負けて、自らも服を脱いだ。


 朝は触れられていただけですぐに逃げたのでわからなかったが、アイハの手つきは不思議と慣れたものだ。研究所で教育を受けたのだろうかとぼんやりと思うが、足の間に潜り込んだ彼女の上目遣いな表情を見ているとどこで学んだかなどどうでも良くなる。積極的な奉仕によって倫太郎も満足させられてしまったあとは、二人で水に入り互いを洗ってから体を乾かすべく川辺でしばし裸で触れ合い、服を着込んで洞窟と畑のある拠点へ連れ立って戻るのだった。

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