第14話
たっつん、本当に大丈夫なのか?
焦るたっつんはあまりにも嘘が下手というか、これじゃあすぐに色んなやつにバレそうで……。
「なな、なんでそんな事に!?」
「いや、だから落ち着けって…、俺別に言うつもり…」
「いやいや、違う!本当に違うから!付き合ってないから!」
ぶんぶん首を横に振りながら必死に否定するたっつんは紛れもなく焦っている様子。
しーちゃん♡なんて言いながら微笑み合ってる現場をリアタイで目撃しちゃってる俺からしてみたら、たっつんがどれだけ否定しようといま見た事実は早々変わらない。
「しししし、新堂くんは大きな誤解をしてて、」
「ま、そういうことにしといてやるよ。つーか、これだけ?」
「えっ!?なにがっ!?」
「資料だよ。それ取りに来たんだけど」
「へっ?あ、あぁ、資料ね。うん、それだけ…」
「じゃあ俺もう行ってい?昼休みサトルたちとバスケやる約束してんだわ」
「そ、そっか、ごめんねわざわざ…」
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