第68話
それは向こうも同じなのか…。
そもそも向こうはわたしに対して、大したイメージなど最初から持っていなかったのか。
恐らく後者の方が強いだろうその男は…。
梅雨が明けて、数週間が過ぎ足の傷もすっかり瘡蓋になってきた頃。
わたしは息吹藍という男に対してすっかり好意を抱いていて…。
『好意』って言うのは、男として好きだとか愛してるとかそういう意味の好意ではなく。
単に人として、息吹藍を好きだと感じている。
それと言うのも理由があり。
「光!気ぃつけて帰れよー」
あの日からと言うもの、こうして息吹藍が塾帰りのわたしに声をかけてくるようになったからで…。
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