4.

第67話

それは不思議な変化だった。



人と言うのは、嫌だと思っていた相手ほど、良い部分が見えるとそのイメージは覆るのか。



それともわたしが単に単純な思考をしているのか。



わたしの中で嫌な奴とか悪い人ってなイメージが消えた息吹藍。



以前までは見かけると、どこか不快な気持ちになっていたはずの存在。



目に付くからなのか、やけに目立つ男を意味無く目障りに感じていた。



だけど、一度関わって、そうでは無いということを知るとそのイメージは全く変わってくるのか。



『目障り』だとか『不愉快』だとか。



そんな感情を抱くことはすっかり無くなっていて。

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