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塾に着いて授業の休憩中に、建物に設置されている自動販売機で飲み物を買っていると。

「お疲れ様」

同じように飲み物を買いに来たらしい薫くんが笑顔を向けてくる。

「うん、お疲れ」

「最近休んでたの？」

購入したお茶を取り出しながら返すと、財布から小銭を取り出す薫くんが穏やかに聞いてきて。

「そう。ちょっと怪我して…」

「えっ、怪我？」

軽く伝えると、思ったよりも驚いた反応が返ってくるので慌てて首を振る。

「違う違うっ、そんな感じじゃなくて…怪我って言っても、これだから」

恥ずかしく思いながら、両膝に貼り付けられている大きな絆創膏を見せる。

小銭を機械に入れる手を止め、わたしの足に目を向ける薫くん。

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