第48話
「うん…。酷くなったら、行ってみます」
そう返して車を降りようとすると、微かに笑った声が聞こえてドアにかけていた手をそのままにして息吹藍を振り返る。
「んだよ、その話し方。さっきから敬語なのかタメ口なのか分かんねえ話し方してくんな」
そう言われると…。
そこはあまり意識していたつもりがなかったと言うか、自分の中では一応敬語を使ってるつもりだったけど。
どうやらそうはなり切っていなかったようで。
「年が…」
「あ?年?」
「うん…上なのか下なのか…、よく分かんないから。」
だからタメ口を使ってるつもりはなかったけれど絶対に敬語を使わないとという意識もなくて。
「お前、律儀だな…。高二だよ。」
理由を告げると、息吹藍に少し面白そうにそう教えられて。
高二…。
てことは、同い年?
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