第46話

あまり気にしていなかったけれど、南高の白のセーラー服は言われてみると可愛いのかもしれない。



セーターやベストも指定だけど、ダサいという印象はこれといってない。



なんでも有名なデザイナーがデザインをしたものらしいという話だし。



上品で清楚なイメージが沸くような制服は、確かにあまり見かけたことがなく。



「俺の周りマトモなのいねえしな。さっきの女もよくそれ言ってる」



さっきの女…。



「絆創膏くれた?」



思い出しながら聞くと軽く頷かれる。



そうなの?



「清楚って感じがいいんだと。自分は全くそうでもねえくせにな」



そう言われさっきの女子を思い出すと、清楚というイメージは確かに沸かない。



どちらかと言うと派手な見た目だったからか、真逆のイメージすら沸いてきて。

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