第36話
正確に言えば、止まったのは息吹藍たちのグループの前で…。
血で染ったティッシュのゴミを外に設置されているゴミ箱に捨てて、なんとなくその様子を見ていると。
なぜかわたしを見る息吹藍と目が合い…。
「送ってやろうか?」
え?
息吹藍が放ったそのひと言でそこにいた不良達数名の視線がまたも一斉にこちらを向く。
突然なに?
「乗れよ」
その視線に戸惑うわたしにそう言ってくる息吹藍を周りの不良達が唖然として見ていて…。
乗れって…その車に?
「ちょっと、藍…やめなよ。」
「はぁ?なんで」
「なんでって…」
「別にお前に関係ねえだろ」
そんなやり取りをすると、何かを言いたげな顔を見せる派手な女子が不満そうに黙り込む。
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