第34話

水?



そう言うとコンビの中に入っていく女子。



濡れるカバンの水滴を軽く手で払いながらコンビニ前の濡れていない床に置き。



息吹藍からティッシュを受け取る。



「ありがとう…」



一言いうと、それに特に返事をしなかった息吹藍は他の不良たちの元へといった。




数枚ティッシュをとりだし流れ出る血を拭いていく。




結構な血の量にも見えるけど雨で濡れていたこともあり、水滴と混ざり余計にたくさん出ているように見えていたのだと拭きながら感じる。




そこへ先程、コンビニの中へと消えてった女子がペットボトルの水と大きめの絆創膏を持ってやってきて。



「これ、使いなよ。傷口流した方がいいっしょ」



軽く言うと、それを渡してくる。



え…。

まさか、わたしに?



「あの、お金…」



「いいって。早く流した方がいいよ」



そう言うとペットボトルの蓋を開けて、どんどんそれを差し出してくるから受け取るしかなくなり。



「…ありがとうございます」



「別に。気にしなくていいよ、ティッシュもあげるし。」



そう言うと息吹藍と同様わたしの前から立ち去り、他の仲間の元へと戻る。

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