第21話
そんなわけないでしょ…。
ありえない話を持ち出す母親に、ため息をつきそうになる。
こんなところに不良がいるわけないし。
繁華街の方ならまだしも、この立ち並ぶ高層マンションの地区辺りで不良など見かけたこともない。
こういう空間って言うのは、同じような人種を呼ぶのか、似たような系統の人間しかここらでは見ない。
神経質で気にしすぎな母親のことだから、挨拶をされなかったとかどうせそんな事で、その息吹さんの家の息子のことを不良だとか愛想が無いとか言い出しているんだろう。
「ちょっと、光、あんな子と関わっちゃダメだからね」
だからわたしは、そう言った母親の言葉など、いつも通り適当に受け流していた。
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