第20話

詐欺って…。

仕事じゃないし、犯罪だから。



本気でそんなことを言い出す母親。



何言ってんの?

そんな話、どこで聞くわけ?聞いたことないし。



「ありえないでしょ。てか、だから何?息子の話でしょ?」



親が何の仕事しているのかなんて話にどうして飛ぶわけ?



というか、嫉妬なんじゃないの?

詐欺とか勝手にふざけた妄想まで言い出して…。



うちより上に住むってことは、うちよりも稼いでるって事でもある。



それで母親がイチャモンを付けたいだけなんじゃないかと思っていると。



「だから、不良なのよ。不良。ほんと、すごく愛想の無い子なんだから。」



信じられないと言うようにそう口にする母親。




不良って…。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る