第2話 脳科学

 脳科学は比較的新しい学問で、脳の機能や生理作用を知って、人間の心の問題を解決することを目的とした学問です。

 

 脳科学には医学と工学の両方の知識が必要なので、現在の脳科学の専門家は工学部で修士課程を修了した後、医学部に入り直すか編入学する、またはその逆(医学部を卒業した後、工学部に進む)をした人達ばかりです。

 特に、脳科学の権威と呼ばれている先生方は、医学博士と工学博士の両方の学位を持っています。何事でも日本一と言われるためには、半端じゃない努力が必要なのです。

 

 私のいる京阪大学は、いち早く「総合科学部」を作って、いろいろな科学的なことが勉強できる体制を構築したので、学部を渡り歩かなくても脳科学が学べ、その研究室に入ることができます。


 さて、夢分析や夢判断は、フロイトとユングでは多少違います。フロイトは「夢は眠りを継続するための手段で、願望充足または現実逃避のために見るものだ」としています。

 ユングはフロイトの弟子ですが、「夢はあるがままの姿だ」としています。

 

 私、河村雄介は、宝くじが当たった夢も見ますし、単位を落として先生のところに「単位を下さい」とお願いに行く夢も見ます。

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