第5話 守護神ってことバレたああああああああああ‼︎
前回!エメラルド城下町についたコウイチ一行はここエメラルド王国が他の地方より発展していないことを知る。
コウイチは心の中で何かを思いつつ教会へ向かうのだった。
「ここがシュトローム教会です。」
「あれ?たしか君もシュトロームだったよね?」
「私はここで育った孤児なので………」
「あ、そゆことー」
リーナが教会の門をノックする。
「神父様!ただいま戻りました。」
「リーナ!!怪我はないのか!?」
「はい………」
「やはりあのパーティはダメであったか………」
「知っていたのですか!?」
「全てお見通しじゃ……勝手にパーティにはいるなどダメではないか‼︎」
「ごめんなさい………神父様……」
どうやら神父さんの許可なくパーティを組んでいたらしい。
でもどうしてそんなことを? なんで隠す必要なんかが………
「なぜ勝手に王国の外へ出たのだ………皆心配しておったぞ……」
「私……全然覚醒できなくて……みんなの役に……立てなくてっ……」
リーナの目から涙がぼろぼろと溢れ始める。
そういう事か、今やっと理解した。
リーナは自分の存在意義を守ろうとしていたんだ。賢者としての自分の価値を守るために………
「リーナよ……神からの捧げ物であるその命を無駄にしてはならん……さぁ、賢者としての修行をまた始めよう、今ならまだやり直せる」
「それは違うんじゃねぇか?」
「なんですと?」
「コウイチ様……?」
「神さまはそんな事のために君たちに命をあげたんじゃない」
「…………」
「きっと神さまは幸せになって欲しいから君たちに命を与えたんだと思う」
「……!!」
「俺が神さまだったらきっとこんな狭っ苦しい教会で永遠と修行すんじゃなくて、外に出て、いっぱいはしゃいで、いっぱい泣いて、いっぱい悩んで、いっぱい笑って……」
「そんなおもしろおかしい生涯を送って欲しいって思っちまうな」
「コウイチさま………!」
「コウイチ?そなた………もしや守護神ではないか?」
「そうさ!俺が守護神だ…………え?」
「やはりそうであったか……!おお、神よ!」
バレたぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
え?まずいっ!俺のスローライフ計画がこれじゃあ台無しだ‼︎
「ち、ちなみになぜ俺が守護神ってわかったのでしょうか……?」
「女神さまがいつしかおっしゃったのです……この世界に守護神が現れたと………」
「あの女神ぃぃぃぃぃぃ!!」
「チョベリグー!」
「どこがチョベリグやねん!このアホ女神がぁぁぁぁぁ!」
相変わらずテンションのおかしい女神だった……
「リーナ!これは神の導きじゃ‼︎コウイチ様と冒険へ出るのだ!」
「いいのですか………?神父様……」
「コウイチ様の導きに従えばきっと賢者として覚醒することができるだろう!」
「ほ、本当ですか‼︎」
「うむ!私から王に話をつけておこう……!きっと冒険の証を授けてくれよう」
「え?あのー」
「コウイチ様!未熟者ですが………!よろしくお願いします!」
「アッハイ」
話がトントン拍子で進んでしまったがこれから俺たちは王様のところへ向かうらしい。
あの女神っぽく言うならチョベリバなんだが………まぁいいや……
次回 エメラルド王国発展計画
異世界のんびり守護生活 ヒロさん @hirosan0043
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