第2話 いざレベル上げ‼︎………ってレベルMAX!?
前回のあらすじ!会社をクビにされ通り魔に刺され、どこか変な女神に守護神に転職させられた俺は異世界を見守りつつスローライフを送ることにしたのだった!!
「おっ!ついたみてーだな!」
地面に足がつき辺り一面が見えてくる。
最初についたのは広い平原だった。
「ここはなんて場所なんだ?」
どこかもわからずあたふたしてるといつのまにか付いてた腕輪が光っていることに気づいた。
「なんだこれ?腕輪?」
腕輪に触ろうとするとホログラムで何かが表示された‼︎
「うおっ‼︎びっくりしたぁ………」
内容を見てみるとどうやらマップのようだ。このセカイの地球が映し出されている。
「なんだこれ?マップ?」
(聞こえますか?コウイチさん)
「あっ女神様」
(それは守護神が持つ3種の神器の内の一つ、"ステータスリング"。)
「ステータスリング?」
(それであなたの居場所やステータス、習得した属性や技、血糖値や心拍数を測ったり万歩計機能などたくさんの機能を備えています。)
「うん最後の3つはいらない気がする。」
(あと二つの神器は自分の目で確かめてみてください!頑張ってちょんまげ☆)
「あの女神様ってやっぱりテンションおかしいよな………」
そう思いつつしばらく腕輪をいじってみた。
「あっ、ステータスが見れる。」
ステータスと書いてあるボタンに指を触れると、ステータスが表示された。
「ある程度ステータスは高くしてくれるって言ったけどそれでもレベル上げはしないとな‼︎ モンスターの戦闘とか楽しみすぎる‼︎」
「えーっとレベルレベル………あった‼︎」
そこに書いてあったのは
コウイチ
職業:守護神
Lv.MAX
攻撃力 計測不能
守備力 計測不能
属性 無属性
能力:ソウゾウノチカラ
「……………え?レベルMAX?攻撃力守備力、計測不能?」
「えええええええええええっ!?」
「ちょっと女神様‼︎ これどうゆうこっちゃねん‼︎」
(どうしたん?話聞こうか?)
「おいネットミーム出すな……ってそうじゃなくて‼︎」
「なんかレベルMAXなんですけど!?」
(あーめんごめんご‼︎間違えてステータスカンストしちゃった!テヘペロ☆)
「え?じゃあ俺が楽しみにしてたレベル上げは………?」
(これ以上上がらないけど?)
「うそダァぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」
(………………ゴメンちゃい)
「はぁ………まぁいいや、とりあえずこのセカイについて調べなきゃな」
ステータスリングの情報によるとこのセカイは4つの地域に分かれているらしい。
北に存在する灼熱と火山の地域ルビー地方
東に存在する自然豊かな魔物と人間が共存する地域エメラルド地方
西に存在する砂漠と雷の地域トパーズ地方
そして中心部のダイヤモンド地方で成り立っている。
さらに地域ごとに王国がありそれぞれが自分の地域を統治している。
特にダイヤモンド地方のダイヤモンド統一王国はこのセカイでは一番巨大な王国で
その気になれば世界中を支配できるらしい。
でも王様は平和主義だからダイヤモンド統一王国が戦争を仕掛けたことはあまりないと言う事だ。
「ふーん………おもしろいセカイだなぁ」
「でも疲れた……少しのんびりするかぁー」
大きなため息をついた後これまでにいろいろあったのでとりあえず体を休ませることにした。
そよ風が涼しくて鳥のさえずりと風に揺れる草木の音がが眠気を誘う。
(異世界の空ってこんなに広いんだな………)
東京にいたときはビル群などで狭く見えたけど建物がないだけでこんなに広く見えるんだなぁ……不思議だ……
とりあえず目を閉じて草むらで寝ようとする。次の瞬間だった
「きゃあああああああああっ!?」
甲高い女性の声でビクッと起き上がる。
「な、なんだ!?」
(今のは女性の声………だとすると他にも人間が?)
「今の叫び声からするとただ事じゃないな………!」
俺は声のする方向に急いで向かう。
「守護神としての最初の仕事だぜ‼︎待ってろよ!」
to be continued
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