第6話 転機 3



その日、


家に帰って自分の顔を改めて見た。



酷い顔。


確かに夏希さんは綺麗でモテまくってて・・・。

そんな彼女に逢って私は少し恥ずかしかった・・・。


こんなだから私は大輔に逃げられたのかもしれない・・・。


こんな・・・ずぼらでダメな私に・・・。


大輔は嫌気がさしたんだ・・・。



その日は私は久々にパックをして寝てみた。


少しでも気分を上げよう!!


そうだ!!



こんな顔してたら負のオーラ満載だ!


そう思って・・・・。





——翌日



私の携帯に一件のライン。


『今夜空いてる?早速合コン( "◡" )』


えっ・・・・。


送り主は・・・。


夏希さん。



ってか・・早くないッ???


私は昼ご飯を食べながらラインを返信・・・。


『大丈夫ですけど夏希さんも来るんですよね?』


・・・・・・。


ピローン!!


『ごめん!私は行けないの(;ω;`)私の友達の知り合いの男の子たちだから安心して』


マジで??


返信せず固まってると・・・・。


ピローン・・・。


『お洒落して来なさいよ!』


ひっ・・・・。


うそぉっ・・・・


この人見知り満載な私が、知り合いがいないとこで飲めると思うッ?????



でも・・・。


夏希さんがせっかく誘ってくれた合コン・・・・。


行かなきゃ不味いか・・・・。




——約束の19時



私は夏希さんが教えてくれたラインIDに連絡をしながら横浜駅西口を出た。


ってか・・・。


髪型大丈夫かな・・・。



なんか久々に大輔以外の人と接触する気がする。

駅を出たところのショーウィンドウで髪を直した・・・。


久々に着るスカート・・・。

化粧濃くないかな・・・・。


そんな事を考えていると・・・・。




ピコピコピコ・・・・。

ライン通話が鳴る・・・。


わっ・・・。


夏希さんの知り合いの香奈さんっ!!


「あっ・・・もしもし!!」


スマホを落としそうになりながら電話に出ると・・・・。



『あっ!!いたいた!そこで待ってて??』


いたいた??


電話は一方的に切られて・・・・。


辺りを見渡すと・・・・。


えっ・・・・。


向こうから走って来たのはかなり派手めなギャルッ・・・・



うっわ・・・



超苦手なタイプーー・・・。


不味いぞ・・・。


ってか夏希さんーーーっ!!私ギャル苦手って分かってますよねぇーーーーっ!!!


メチャクチャ化粧が濃いギャルはヒールをカツカツならし私の前まで走って来て・・・・。


「瑠衣ちゃん???」


・・・・・・。


すっごい・・・化粧・・・・。


思わず見入ってしまう。



「あっ・・・あ・・・はいっ!!・・・葉月瑠衣です!!」


目は見ない様にしよう・・・・吸い込まれそうだ!!


ぶんっと勢いよく頭を下げると・・・・。


「私香奈っ!!今日の飲み会私が主催なんだッ!!後二人来るんだけどもう店に行ってるって言うから行こう??」


香奈さんは凄い笑顔で言った。


・・・・・他の人もギャルなのかな・・・・。


ふ・・・


不安でしかないッ!!!



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る