受付けの女性は事務的に質問してきた。


「本日はどうされました?」


『…はっ…はっ…あ、の……っ…蝉川、蝉川夏華の、病室は…どこですか…。』



息を切らしながら聞く俺って、もしかして少し不審者チックだろうか。


そんな事思ったが、受付けの女性は淡々と聞いてくる。



「お見舞いですか?」


『はい…。あの、同級生で…。』



もしかして、見舞い拒否とかにされているだろうかと不安がよぎる。



「303号室になります。」



しかしあっさり告げられた番号に少し拍子抜けしながらも安心した。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る