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「えー、蝉川だが、夏休み後半から体調がかなり良くないらしい。今は病院に入院している。

蝉川からの希望で、見舞いには来ないでほしいそうだ。

色々事情はあるらしいが、皆で蝉川が元気になるよう応援しような。」



HRが終わり、学校をすぐ抜け出した。


そこそこ田舎のここは、入院する場所なんて大体決まっている。


1番でかい病院まで自転車を全力で飛ばした。


見舞いに来ないでほしいとか、そんな事は知らない。



後悔は、したくなかった。



汗を滴らせながら自転車を止める。


受付けまで全力で走る。

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