第8話 そういえばあれからどうなったの?恵美の場合
「ごめんくださーい、どなたかおられますかー?先程電話を受けた真田ですけどー?すみませーん」
「同じく連絡を受けた村田ですー。どなたかおられますかー?」
不意に店の入り口の方から声が聞こえた。
ともちゃんはその声に聞き覚えがあるのかビクリとし、ギギギっと首をそちらに向ける。
「ああ、そうだった、忘れるところだったよ。ほらにいさん、さっき店で眠っちゃて起きない人が四人いるって言ったでしょ?その人たちの名刺が丁度テーブルに出てたからその連絡先に連絡入れといたんだよ。でもそろそろ救急車呼んだ方がいいのか迷ってたんだけど、よかった、迎えに来てくれたみたいだ。はーい、ただいまー、今行きまーす」
レイが占い部屋からパタパタと出て来客の対応に向かった。
そういえばそんなことをレイが言ってたな。でもそれは改変後の記憶としてだ。
過去改変前と後の両方の記憶があるっていうのはなんだか変な感じだな。
改変前では三人組とケンゴが月詠さまに過去改変の術によって意識を失い、その場に倒れていた。が、いつの間にか姿がすぅっと消え、そして店のテーブル席に四人とも意識を失ったまま移動していた。
そして改変後では四人は客として来店し、食事の後そのまま眠ってしまっていたんだった。まるで辻褄を合わせるように。
そしてその後レイが電話でそれぞれの関係者に連絡してくれたんだった。
ちなみにすみっこは電話が使えなかったし、ともちゃんは休憩時間中に意識が無くなってたのでそこのソファに寝かせておいたんだ。
ともちゃんは何やら泣き出しそうな顔をしておろおろしている。
「智恵殿、行って来なさい。大丈夫、万事任せておきなさい」
そんなともちゃんの何かを察した月詠さまはやさしく微笑んで背中を押す。
「…うん、ありがとう、つくよみちゃん。エミねーちゃんも助けてくれてたんだね、本当にありがとう、大好き!」
ともちゃんはぎゅっと月詠さまに抱き着くと、踵を返して物凄い勢いで部屋を出て行った。
ともちゃんを見送る月詠さまはなんだか緩みまくっただらしない顔をしており、それを見たすみっこはギリギリと悔しそうに歯ぎしりをする。そんなすみっこをよしよしとなだめるのはユウちゃんの役割なのだった。
「うふふふっ、ケンゴさんったら一人でこぉんなお洒落な喫茶店に来て一体どうしたのかしらぁ?まさか、婚約早々浮気だったのかしらぁ?それともチエって人と別れ話でもしてたのかしらぁ?あらあら、でもどっちみちお相手には置いて行かれたのかなぁ?まあまあ、大変ねぇ?さあさあ、家に帰ってお父さんとたぁっぷりじぃっくりお話を聞きますからねって…あら、可愛らしい店員さんね、もしかしてこの子が目当て…どうしたの?」
テーブルに突っ伏して未だ意識のないケンゴをゆっくり揺さぶり、今まさに引きずって帰ろうとする冷たい笑顔の女性にともちゃんは突然抱き着いた。その目には涙がとても溢れている。
「あらあらどうしたの?もしかして本当にあなたがケンゴさんのお相手だったの?なら後で連絡するのでまた後日、日を改めてって…あれ?あなた、ちーちゃん?」
その言葉にはじかれるように女性の顔を見上げるその顔は涙と鼻水でぐしゃぐしゃだ。しかし女性はまったく嫌がるそぶりを見せない。
「あ、あなた、チエちゃん、ちーちゃんよね?ウチの大事な可愛い妹…あれ?ウチは何でこんな大事な妹の事を今の今まで忘れて…?」
「…うん、うん!ウチはチエ…真田千恵美、エミねーちゃんのことがとっても大好きでとっても可愛い妹のちーちゃんだよ!ただいま!そしておかえりなさい!うわあぁぁん!」
「ちーちゃん!」
ひしっと強く抱き合う二人。
「で、でも、なんで?なんでウチは…あれ?どうして?そういえば、ウチは…あっ!」
混乱している恵美さんはふとケンゴと同じテーブルに同じように突っ伏している三人を見て更に驚きガタガタと体を震わせる。
「あ、こ、この人たち!大変、逃げてちー!そして警察呼んできて!この人たちは…!」
グイグイとともちゃんの背中を押し、なんとかここから逃がそうと必死な様子に、ともちゃんは大丈夫だと説得を試みるが中々信じてもらえない、そうこうしていると。
「そこの三人がどうかしましたか?」
三人組と同様にキチンとした身なりのナイスミドルがおずおずと話しかけてきた。
「私はその三人の保護者の様な者でして…ウチの者が何か粗相でも致しましたか?」
ゆっくりと落ち着いた口調で話し掛けられたからか、恵美さんは少しずつ落ち着きを取り戻していった。
「…い、いいえ、なんでも、ありません?…そう、なんでも。今日初めて会った、ハズ…?」
「そうですか、いえ、問題が無ければ良かったです。ただ今後もし連絡が取りたくなりました場合にはこちらに」
そう言うとナイスミドルは胸元から名刺を取り出すと恵美さんにニコリとほほ笑みながら手渡した。
そこへこれまた身なりの良い…むしろ良すぎてマフィアのドンに見えなくもない初老の男性がずかずかと入ってきて、ナイスミドルに話しかける。
「おう、どうじゃ村田、三馬鹿はおったか?」
「はいオヤジ、こんな所で呑気に仲良く寝てました。ったく、心配させやがって」
「まあ最近ちと忙しかったしの、たまにはええじゃろ。しかし、ワシをこんな所まで引っ張り出したんじゃ、連れ帰ったらこってり絞ってやらんと、な?」
「はい、もちろん」
二人は心底あきれ果てた様子だったが、同時にとても安心したのか柔らかい笑みを浮かべる。…こんな所ですみませんね。
「三人をお連れするお手伝いをしましょうか?」
そんな二人にすみっこが澄ました顔で提案する。
珍しいな、こんな時いつもなら幼女姿を最大限利用する得意の人懐っこい笑顔で愛想を振りまくんだが…。
「そ、その顔、その声、も、もしや!いや間違いない、間違うはずもない!…い、いえ、いいえ、それには及びません。まさか貴女様の携わる店舗であったとはつゆ知らず。これ以上貴女様方にご迷惑はお掛け致しませんので、平にご容赦を!ほれっ、村田、何をしておる、さっさと三人を車に乗せろ」
「お、オヤジ?」
ナイスミドルは突然後ろから現れた幼い姿の店員に対し、必要以上に頭を下げる自分の主人を、見たことも無いイキモノでも見たかのように呆然とする。
それにしてもあのじーさん何だか見覚えが…って、ああっ、そ、総理大臣じゃねーか!すみっこのヤツ何て相手に偉そうにしてやがる!はいはいはーい、今この店の最高責任者が責任もってお手伝いますよー、そんでもってすみっこには後で月詠さまにしっかり叱ってもらいます!だから不敬罪で営業停止とかホント勘弁して下さーい!…そっくりさんじゃないよね?そっくりさんだったらいいなぁ、とほほ…。
「ああ、どうもどうも、お呼び立てして申し訳ありませんでした。僕はこの店のオーナーで仁と申します。ご確認も取れたようですので早速お連れ様をお車にお乗せするのをお手伝いします。ほら、レイ、お前も手伝え」
「う、うん、わかったよ、にいさん」
「い、いや、こんな可愛らしい人に手伝ってもらうわけには…あれ?キミ、男、なのかい?」
ぽっと頬を赤らめつつ、ナイスミドルはウチのミニスカメイド服の男の娘に若干困惑しながら三人で手分けして無事三人組を車へ乗せた。
その間中田総理はすみっこにやたらとペコペコしっぱなしだったが、すみっこに慎むよう言われ大人しくなったようだ。
「(今のわたしは一介の喫茶店の店員です、このことが他の者に知られるとまずいのです。あなたの胸の内にだけしまっておいて頂けると助かります)」
「(わかりました巫女様、御心のままに。…時に今回の件と言い、あの時とこの三人の件、本当にありがとうございました、この中田栄角感謝の念に堪えません。願わくば是非主様へもその旨お伝えくださいますよう…)」
「(もちろんです、全ては我が主、月詠さまの御心に従ったまでって…ああっ、お師さま、出てこられてはなりません!手なんか振ったりしてもったいない!ああ、もう!中田さん、我が主の御尊顔を拝謁できる幸せをとく嚙み締めなさい!)」
「(な、なんと!それではあのお方が!…おおっ、なんと荘厳でお美しい…そして立派なウサミミですな!今この瞬間をこの中田栄角終生忘れません!ありがたやありがたや!)」
すみっこと中田総理がぼそぼそ話しているその目線の先を追ってみるとそこには占い部屋からひょこっと顔を出し、笑顔で気安く手を振る月詠さまのお姿が!…騒ぎになるから隠れていて欲しかった。
中田総理は三人組を無事回収すると最後まですみっこにペコペコして帰って行った。
すみっこは終始ドヤ顔をしていたが、残念、お前は月詠さまのお説教コース一直線だ、しっかりお願いしますね、月詠さま。
その後、中田総理はトレードマークとして月とウサギを象った(かたどった)モノを好んで愛用するようになったそうだ。
秘書や付き人がその由来をそれとなく聞いてみたが、ただただ優しい笑顔でほほ笑むだけだったという。
また、その話をすると妙に機嫌が良くなり、今はいい大人になった付き人三人の頭を、当時の悪ガキを可愛がったあの頃の様にごつごつした手でガシガシと乱暴に撫でまわした。
そんな時三人は決まって恥ずかしいから止めてくれと文句を言っていたが、その顔はとても嬉しそうににやけていたという。
中田総理一行が何だか慌ただしく帰って行った後、残された恵美さんはポカーンとあっけに取られていた。
「い、今のって総理大臣だよね?そっくりさんだったの?…そうよね、こんな所にいるワケないもんね」
…こんな所ですみませんね、どいつもこいつも。
でも今のはどうやら本物だったみたいですよ?オレだって信じたくないんだケド。
「エミねーちゃん、ウチのこと覚えてるの?」
ともちゃんがおずおずと問いかける。
そうだよな、普通は覚えていられるハズがないってさっき月詠さまが…ということは恵美さんも特異点?
そう思い、思わず月詠さまに視線を向けると、それに気が付いたのか、残念そうな顔で首を横に振る。つまり特異点ではない? じゃあなんで…。
「? 変なちーね、覚えてるに決まってるじゃない。こんな可愛い妹を忘れるハズないでしょ?」
「じゃ、じゃあ、その、山で…」
「山?山がどうかしたの?」
その言葉にハッとするともちゃん。
改変前の世界では三人組に攫われた恵美さんはなんとか逃げ出したはいいものの、夜の冬山に迷い込んでそのまま凍死したんだそうだ。
ともちゃんはそのことを確認したかったんだろうケド、当の本人は覚えていない?
そうか、やはりこれは月詠さまが…。
「う、ううん、いいの。それより、聞きたいことがいっぱいあって」
「うん、いいよ、何でも聞いて。ウチも色々聞きたい」
それから恵美さんはともちゃんが知らない改変後の出来事をとても楽しそうに話して聞かせた。
ケンゴと社長が大ゲンカしたその日の夜、病院からの一報で向かった先でなんやかんやあり、ずっと気になっていたケンゴと付き合うことになった事。
帰ってきてその日の夜は寝不足だったにもかかわらず、嬉しくてちっとも眠れなかった事。
ケンゴの母親の死後、社長の計らいで二人で母親の故郷に初めての旅行に行ってきた事。
ケンゴの頑張りもあり会社の業績がぐんぐん伸びて今では大企業になった事。
そしてケンゴにプロポーズされ春に結婚する事。
「…そう、結婚する事にしたんだ、コレと」
「…コレ?」
大好きな姉を取られたくない妹と、大切な婚約者をコレ呼ばわりされた姉は、先程までの和やかな雰囲気から一変、ギスギスと一触即発な空気に変わった。
黒い笑顔のともちゃんと冷たい笑顔の恵美さんはバチバチと火花を散らす。
しかし、次の瞬間には恵美さんがパッと元の優しい微笑みに戻り、ともちゃんに問いかける。
「そういえばちーもウチに報告はないの?あれから好きな人は出来た?」
そう言われ、パッと笑顔を咲かせたともちゃんはオレの腕を抱き、待ってましたとばかりに紹介した。
「うん!わたしのずーっと大好きな人、じんにーだよ。わたしもじんにーとの結婚を考えてるの!」
うん?結婚?初耳なんですケド?
「ど、どうも。結婚はともかくとして、八犬仁です、初めまして。この店のオーナーをしています、よろしく…」
オレは流されるまま自己紹介をしたが、食い気味に…。
「ふーん、ちー、こんなのがいいんだ、へぇー」
「…こんなの?」
平穏は一瞬で終わり、再び冷たい笑顔のともちゃんと黒い笑顔の恵美さんとのギスギスとした場に逆戻りした。
…そういえば昔『遊び王』のカードバトルでこんなの見たな、フィールドの変更合戦だ、なつかしなぁっと一人遠い目をしていたが、次の瞬間には二人でクスクス笑い出した。
どうやら今のやり取りは姉妹では鉄板のやり取りだったのだろう、なんてはた迷惑な姉妹…ケンゴは苦労しそうだな、あ、もしかしてオレもか?
「そっかー。ちーは今、ちゃんと幸せなんだね、よかった。八犬さん、不束な妹ですが、どうぞ末永くよろしくお願いします」
恵美さんは涙を滲ませニコリと笑うとオレに深々と頭を下げた。視界の端ではともちゃんも嬉しそうに泣いている。
「は、はい。もし、そうなった場合は精一杯幸せにするよう努めます、お任せください」
オレのその言葉に感動したのか、腕をさらにぎゅーっと強く抱きしめる。お陰で腕に柔らかい感触が…こ、これは!これはいいモノだぁー!
「それじゃあね、ちー、八犬さん、またね。ウチらの結婚式には来てくれると嬉しいな」
「うん、絶対行くから招待状送ってね。またね、エミねーちゃん」
オレとレイがケンゴを店の外に止めてあった車に乗せると、そのまま恵美さんはともちゃんに手を振り帰って行った。
さっきまでの賑やかな空気がウソみたいな静かで少し寂しさを感じさせる店内を確認して、店の出入り口を施錠し、再び占い部屋に戻ると、月詠さまとともちゃんが何やら真剣な表情で会話をしていた。
「…つまりさっきのエミねーちゃんはつくよみちゃんが作ったの?千恵美ちゃんみたいに?」
コブシを握りしめ、少し怒っているような強い言葉で月詠さまに問いただす。
「そうではありません、まあ、作ったと言えばそうかもしれませんが…」
月詠さまは少し説明するのが難しいっといった風で言葉を探しながら丁寧に話をしようとしている。
その二人の様子にレイとユウちゃんはおろおろとするばかり。
一体どうしたんだ?何があったんだ?
「つまりですね、ともえさん。お師さまは恵美さんの記憶のイイトコどりをした疑似人格の恵美さんを短期間だけ定着させたのです…恐らく今頃は先程の会話も覚えていないはず」
見かねたすみっこが援護射撃をし、ともちゃんは驚愕の表情でそちらを見る。
「そんな!じゃあねーちゃんの結婚式の招待状は?またねって言ったのに、もう会えないの?」
すみっこは悲しそうな残念そうな顔でコクリと頷く。
「これが特異点である者のサガなのです。過去を改変しても決して表立って報われないのです。ともえさんは例外ですが、過去を改変してもらえても本来お礼は言えません。また、言ってもらえません。むしろ覚えていないのです。それがその人の当たり前なのですから。悲しいですケドこれが現実なのです」
「じゃ、じゃあ、なんで?なんで月詠ちゃんはさっきエミねーちゃんに…」
納得のいかないともちゃんは駄々をこねるようにすみっこに言い寄る。
「ともえさんの場合、過去を改変してしまった以上、恵美さんとともえさんはもはや家族でもなんでもありません。改変前の記憶を持つ人間があのように接すると普通は気味悪がられるか頭がおかしいと思われるのがオチです。ましてや改変後の身の上話など聞けるはずもありません。ですが、そうはならなかった。これはひとえにお師さまのともえさんへの温情なのです、ありがたく頂戴なさい」
最後はぴしゃりと冷たく言い放ったすみっこの表情も決して明るくない、むしろ同情するかのよう。
きっとすみっこも同じような思いをこれまでもしてきたのだろう、そんな表情だった。
それを察したのか、ともちゃんもそれ以上は追及できなくなり…。
「ご、ごめんなさい、つくよみちゃん、さくやちゃん。せっかくつくよみちゃんがわたしの事を想ってしてくれたことなのに…わたし、エミねーちゃんが生きてて幸せそうに楽しそうに話してるの見てすごく嬉しくなって、舞い上がってたの。ホントにごめんなさい」
ともちゃんは月詠さまとすみっこに深々と頭を下げ、謝罪した。
「よいのです、こちらも悪かった。サプライズのつもりだったのじゃ、先にキチンと説明しておれば、他にももっと色々な話が出来たろうに。すまなんだ」
謝罪を受けた月詠さまもすみっこもしょんぼりしている。お互いがお互いを想っての行動だったハズなんだが…。
そしてともちゃんは部屋に戻って来たオレに今気が付いたのか、スススッと近づいてきて、そのまま頭をオレの胸に預けるとわんわん泣き出した。
「でも良かったな、恵美さんが無事で。まあ結婚式には行けないカモだけど、お祝いは出来るよな?相手は今では大企業だっていうし他からもお祝いの品はたくさん届くだろうから、その中に紛れ込ませればいいさ。何ならウチからのお祝いってことにして…だから、な?」
オレはともちゃんの頭を優しく撫でながら、なだめるように明るく話をする。過ぎてしまったことよりこれからの事を大事にしてもらいたくて。
「…うん、うん、ありがと、じんにー。大好き」
それだけ言うと、ともちゃんはこちらに顔を見せず、頭を撫でられ耳を真っ赤にしながらギューッとただ黙ってオレを抱きしるのだった。
つづくよ
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