第95話

ガツンッ!



強い拳がケンの頬に当たる。



「おいっ!ケンッ!


何親不孝な事やってんだ!!!」


そう怒鳴る。



「ガク…」


ケンはガクを見上げる。



「寝惚けてるなら起こしてやるよっ!!」



ガツンッ!



もう一発殴る。



「ちょっとアナタ!何してるの⁉︎」



看護師さんがガクとケンの間に入った。



「そんなに死にたいなら、俺に言え!!!


俺が殺してやるっ!!


1人で死ぬなんて俺は認めねぇ!!


助けて欲しくて電話して来たんじゃねぇのかよっ!!!」


ガクは怒鳴り続ける。



ケンは泣いている…。



私の頬にも涙が流れた。



「アナタ!ここは病院ですよ!


警備員呼びますからね!」


次々と看護師さんが来る。

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