第76話

そうだった…。


ガクはまだ闘い半ばだ。



「私が居たら迷惑かけるよね?」


するとチュッとキスをされた。



「いねぇ方が迷惑かかる」


ガクは笑った。



「もう危ない時期は乗り越えたから、ノンが嫌で無ければ一緒にいて欲しい。


ノンは守られるのは嫌だって言ったけど、守る物がねぇと、帰らなきゃって思えねぇ。


だから、側に居て欲しい」


真剣に求めてくれる。



「ありがとう。


私も戻りたい。


でも、待つだけの女にもならない。


もう高3になるし、先の事もちゃんと考えたい」


ガクは安心したように熱いキスをする。



「ノンが不安にならないように大切にする。


お前が居れば、俺は無敵だ」



そして私達はまた愛し合う。



愛を確かめるように。


強く、深く、激しく。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る