第72話

「ノン、よく顔見せて」


頬に大きな手が触れる。


私はガクを見つめている。



「髪の色、変えたんだな。


大人っぽく見える。


似合ってるよ」



「ありがとう。


ガクは少し痩せたね」


一つずつ、2人で変化を言い合う。



「誰かと手を繋いだ?」


「ううん、繋いでない」



「この唇で、誰かとキスした?」


私は首を横に振る。



「誰かに、抱かれた?」


「抱かれてないよ」


ガクの質問に答えていく。



「服、脱がせて良い?」


「好きにして良いよ。


ガクがしたい様にして良い」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る