第53話
「私達、帰る!2人とも帰るよ!」
フラフラしながら2人の手を掴んだ。
でも、私以上に2人は泥酔している。
もう1人じゃ立てない程だ。
「俺達、送ってあげるよ。
ほら、3人とも俺達に掴まって」
介抱するフリして身体をベタベタ触る。
「店員さん!私達帰るからタクシー呼んで下さい!」
私は店員にそう言った。
「はーい」
って言ったきりタクシーは来ない。
その時、店員もグルなんじゃないかと頭に過った。
沙羅も美月も大学生に背負われといる。
「ノンちゃん、俺達も行こう」
そう言って智君は肩を組んでくる。
ダメ、このままじゃダメ。
もう守ってくれるガクは居ないの。
自分達が招いた種だ。
自分達でケリつける。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます