第48話
私はガクに部屋の合鍵を返した。
「じゃあ、バイバイ」
「……」
ガクは返事をしない。
ガクを残して公園を出た。
我慢していた涙が溢れ出してくる。
私は泣きながら走った。
ガクが追いかけて来ないように。
私が持っていた爆弾…。
"誰のせいで、私はレイプされたと思ってるの⁉︎"
これを口にしたら、ガクは夢を諦めて私の側に居てくれたと思う。
でも、深く傷付ける事になる。
爆弾を爆発させないで良かった。
ちゃんと別れを言えて良かった。
私はガクを愛している。
だから出した答え。
私の青春はガク一色だった。
青春を捧げた相手がガクで良かった。
さよなら、ガク。
ありがとう、ガク。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます