第47話

「足手纏いになんかなってねぇよ!


別れる必要無いだろ⁉︎」



「ガクが引き止めてくれる事、本当に嬉しい。


でも、私の事を気にしながら闘ってほしくない。


私はもう決めたの。


この2ヶ月で思い出、沢山作ったし…この思い出だけで生きていける。


ガク、今までありがとう」


うまく笑えてるかわからないけど、私は笑顔を見せた。



「何で笑顔なんて見せれるんだよ⁉︎


本当にもう駄目なのか⁉︎


お前の気持ちは変わらないのか⁉︎」


ガクは私の腕を掴む。



「変わらないよ。


気持ちは変わらない。


ガク、大好きだったよ。


こんなに人を好きになれて幸せだった」



「勝手に終わらせようとするんじゃねぇよ!


俺はまだ何も納得してねぇ!」



ガシャ!



私はブランコから立った。



「ガク、夢叶えてね。


頑張って!


…私、もう行くよ」



「ノン!話聞けよ!」


ガクも立ち上がる。



「話す事はもう無いよ。


私の気持ちはもう話したから」



ガクに背中を向けた。



「俺の気持ちはどうなるんだよ!」



「ごめんなさい…。


もう終わり」

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