第44話

そして、旅行から帰り今日…ギブスが外れる。



病院に付き添い、お祝いに外食する事になっている。


「子供じゃねぇんだから、付き添いなんて良いのに」


ガクは笑う。


「良いの!ガク君はまだまだ子供でしょ?」


そう言ってガクの頭を撫でた。



そしてガクのギブスは外れた。


まだリハビリは必要みたいだけど、もう1人で生活できる。


もう大丈夫。


ガクは大丈夫。


自分に言い聞かせる。



「腕、軽っ!」


ガクは腕を振り回す。



「ダメだよ!まだ痛むでしょ?」



「これくらい余裕だし。


ああ、これでバイクに乗れる」



嬉しそうに話す。



ガクの笑顔は最高にカッコイイ。



「ガク、お腹空いた」


私はガクの手を握る。



「飯食いに行くか!」



予約していたステーキハウスへ向かう。


今日は私がご馳走したい!って説得して予約した。


ガクは私にお金を払わせないから。


そういう所も好きだった。

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