第42話

ガクの行く所にはどこでも着いて行ったけど、純さんのお見舞いにだけは一緒に行けなかった。


私の気持ちを見透かされそうで怖かったから。



私はガクと別れるつもりでいる事は、誰にも話さなかった。


もちろんケンにも。


ケンなら止めると思ったし、ガクと別れたらケンにももう会わないと決めていた。



私は最愛のガクには内緒で別れる準備を進めて行った。


ガクの部屋にある自分の荷物も、少しずつ家に運んだ。



ガクのギブスが取れる3日前…。


私はガクに頼んで、2人の思い出の温泉リゾートホテルに連れて行ってもらった。


今回はお部屋に温泉がついているお部屋を選んで。


私はここでガクと初体験した。


だから、ここを最後の思い出に選んだのだ。



ガクに抱かれるのもこれが最後…。



2人で温泉に入り、良い雰囲気になる。



「ガク…抱いて?」


私から誘う。

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