第8話

「バイクは?」


洗い物をしながら質問した。


「仕事場に置いてきた」


そう言うガクは私を後ろから抱き締める。



「ノン、洗い物は明日にして…。


今すぐ抱きたい」


耳元で囁いた。


そして私をベッドに連れて行く。



ガクは荒々しく私を扱う。


体の準備ができぬままに一つになる。


「イッ」


"痛い"と言おうとしたけど、今のガクには届かない気がした。



激しく愛される。


「ぁっ…ダメ…っ」


ガクの腰の動きについてけない。


果てた私の体をガクは起こす。


「ガクッ…ィャッ」


またガクが入ってきて、私は自由になれない。


こんな夜、初めてだった。

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